薪について

暖炉には、爆ぜにくく煙が少ない、よく乾いた薪がオススメです。

暖炉には、爆ぜにくく煙が少ない、よく乾いた薪がオススメです。

欧米の映画などでよく目にするおしゃれな「暖炉」。

薪ストーブとは違い、暖炉は薪を燃やして発生する熱の多くが煙突から放出されてしまうため、暖房器具というよりは、薪が燃える香りや音、直火料理などを楽しむものとして、また、周囲をマントルピースで装飾し、おしゃれな「インテリア」として、設置・使用されている方が多いかと思います。

暖炉がもつ魅力

暖炉には扉がなく、直火での調理や直接炎を眺めることが出来るので、キャンプでの焚き火のような楽しみ方が室内で出来ることが大きな特徴です。

暖炉のそばで暖かい火に当たり、ゆったりと炎を眺めたり、薪をくべたり。
暖炉の火で湯を沸かし、コーヒーを入れたり、ピザを焼いたり。
とてもリラックスした豊かな時間を過ごすことが出来ます。

ただ、乾燥が不十分で水分量が多い薪だと、煙が多く出てお部屋の中が臭くなったり、ススが多く出て煙突を汚し、煙突掃除の手間や出費が増えたり、「パン!」と弾けて赤々と燃えた大きめの火の粉が飛び出して、洋服や部屋の床を焦がしたりすることがあり、リラックスした時間を過ごせない事態にも。

どのような薪を使うかで、安全性や快適性が大きく違ってきますので、薪選びはとても大切です。

暖炉にオススメな薪

暖炉の魅力を存分に引き出すために、以下のような、薪を使うのがオススメです。

(1)よく乾いた薪

薪の乾燥が不十分で水分量が多いと、パン!と大きな音を立てて爆ぜたり、煙がたくさん出たり、なかなか火が付かなかったり、ススが多く出て煙突の性能を落としたり、多くのデメリットがあります。

また、煙突に多くのススが付着すると、煙突火災を起こしたりするなど、安全性への影響も懸念されます。

煙が少なくパチパチと心地よい音を立てて燃える薪は、含水率20%以下に乾燥されたよく乾いたものです。

音や香りを楽しみたい場合は、よく乾いた薪の使用が何より大切です。

 

(2)広葉樹の薪

暖炉は解放型で扉がないため、燃焼スピードが速く、薪ストーブと比較して薪を多く消費します。

そのため、燃焼時間が長い広葉樹の薪の使用がオススメです。

ナラやブナ、ヤマザクラなどの広葉樹の薪は、杉やヒノキなどの針葉樹と比べると、同じサイズであっても密度が詰まっているため、長い時間燃えます。また、熾(おき)の状態が長く続くため、ゆっくり火を入れる調理にも向いています。

 
炎が落ち着いた熾火(おきび)の状態

暖炉の前でゆったりとした時間を過ごしたい時や、ゆっくり火を入れる調理をする際は、針葉樹の薪ではなく、広葉樹の薪を使うと良いです。

よく乾いた広葉樹の薪は、薪を販売している店舗はもちろん、通販やふるさと納税の返礼品などでも入手出来ます。

通販での購入は、休日を別荘などで過ごし、別荘に設置した暖炉を楽しむ方にとっては、必要な量の薪を日時指定で直接別荘に発送することができ、とても便利ですし、ふるさと納税の返礼品での入手は、お得に薪を仕入れることが出来ます。

ご自身の事情にあった調達方法で良質な薪を手に入れて、直火調理や薪が燃える音・香り、癒し効果のある炎の揺らぎを楽しめる、「暖炉のあるおしゃれで豊かな暮らし」を満喫してください。