薪の品質の良し悪しの肝はしっかり乾いているか否かです。
ROTATIONが行っているしっかり乾燥させるための知恵と工夫を紹介します。
秋田県鹿角市は、本州内では珍しく北海道の区分と同じ亜寒帯湿潤気候に属するとても寒い地域です。
この地域で育つ木は、冬の寒さで自身が凍って割れてしまうことを回避するため、冬期は含水量を減らします。
含水量が減っている時期に切り出すことで、抜かなければいけない水分量が減り、短い期間で乾燥を行うことができます。
薪を乾燥保管するための容器(メッシュパレット)へ薪を入れる際、風の通りや抜けを考えた積み方で積み込みます。
すき間なく詰めすぎたりせず、横方向の風の抜けだけでなく、縦方向の風の抜けも考慮した積み方にしています。
ROTATIONでは、薪を乾燥・保管するためのスペースとして、専用のビニールハウスを設置しています。
雨をしのぎ、太陽の光を通し暖かくなるハウスによって乾燥が進みます。
この専用ハウスには、良質の薪を生産するためのさまざまな工夫を施しています。
専用ハウスの地面には防湿シートを敷き込み、地面からの湿気をシャットアウトしています。 これによりハウス内が多湿になることを防いでいます。特に地面近くの薪の乾燥に大きな貢献をしています。
専用ハウスの立ち上がり部はトタンと盛り土でガード。屋根を伝って流れてくる雨水や、雨で周辺に溜まった水がハウス内に侵入するのを防ぎます。
専用ハウスはこの土地の風向きを考慮して、風がよく抜ける向きに建てています。
専用ハウスの側面外側にはメッシュを張っています。 雨が降っていない日にはメッシュにして、虫などの侵入を抑えながら薪から放出されハウス内に溜まった湿気を逃します。